熊野古道「中辺路・雲取越え」を歩く
熊野古道「中辺路」の派生ルートであるいわゆる「雲取越え」(熊野本宮大社から那智大社まで)を歩いた記録です。
今回は熊野大社(請川)から小口までの小雲取越え(後編)です。
http://www.hongu.jp/kumanokodo/
http://www2.tb-kumano.jp/kodowalk/pdf/oogumo.pdf
午後からは誰にも合わず。
石堂茶屋跡からは登り下りを繰り返し、桜峠を越えるとあるのが桜茶屋跡。
茶屋の庭先に桜の大木があったので桜茶屋とよばれたとのことである。
街道沿いの茶屋の権利は、もともと村が持っていたと見られ、桜茶屋の権利は、享保2年(1717)に、「西」村から孫七が買い取ったという証文が残されている。
大正8年(1919)の天理教大山分教会の記録に、桜茶屋の建物が教会の一部として利用されたことから、桜茶屋はそのころに営業を取りやめたとみられている。
眺めが良いのでコーヒーでもと思ったが、午後3時を過ぎていたので先を急ぐことにする。
日もだいぶ傾いてきて、少しばかり焦る。
その後も登り下りを繰り返し、最後は急激な石の下り坂を下りるとやっと人里へ…。
ホッと安堵する。
山を下ると小和瀬橋がある。あとは舗装路を小口自然の家まで1Kmくらい歩きます。
小口自然の家は賑わっていましたが、テント場は私だけ。好きな場所にテントを張っていいと言われました。
小さいテントなら1000円で利用できます。
夕食はこんな感じ。寒いのですぐに冷えてしまうので速攻で食べました。
ストローで飲む「鬼殺し」がやけに効きます。
お風呂は200円で入れさせてもらえます。他の泊り客は食事中のようで、独り占めで気持ちいい。その後に一気飲みしたコーラが格別に美味かったなぁ。
ポカポカの体で寝袋へ。
やることも無いので、午後8時就寝。
この後、異常な寒さで目を覚ましました。時計を見ると翌1時くらで、体の震えが止まりません。使い捨てカイロを取り出し、ありったけの服を着込んでみました。何とか震えは収まり、朝まで眠れました。
歩行時間は5時間半(古道のみ)。
午前中は10人ばかり、午後は誰とも会うことはありませんでした。
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