私的評価
映画『ガルヴェストン』を観ました。
レンタルDVDでの鑑賞です。
肺がんのロイは、自分を殺そうとしたギャングのボスから大金をせしめ、それをロッキーとティファニー(ロッキーの妹・本当は娘)に残し、自分は死んでゆく。観ている人は、必ずこんな筋書きを思い描いたことでしょう。しかし、これが全然違うんですね。いい意味で完全に裏切ってくれますよ。この映画は、とても悲しい映画でした。
★★★★☆
作品概要
監督はメラニー・ロラン。
脚本はジム・ハメット。
原作はニック・ピゾラットの『逃亡のガルヴェストン』。
製作はタイラー・デヴィッドソン。
出演はベン・フォスター、エル・ファニングです。
2018年のアメリカ合衆国のスリラー映画です。
作品の紹介・あらすじ
解説
『マグニフィセント・セブン』などの脚本を担当したニック・ピゾラットの小説「逃亡のガルヴェストン」を、女優のメラニー・ロランが映画化。殺し屋と孤独な少女の逃避行を描く。『SUPER 8/スーパーエイト』などのエル・ファニングと『最後の追跡』などのベン・フォスターが主演を務めるほか、『アリーケの詩(うた)』などのアデペロ・オデュイエ、『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』などのボー・ブリッジスらが共演。あらすじ
裏社会に生きるロイ(ベン・フォスター)は自分が末期ガンで余命わずかなことを知る。その夜ボスの指令で向かった先で何者かに襲われ組織に裏切られたことを悟った彼は、相手を撃ち殺してその場に捕らわれていた少女(エル・ファニング)を連れて逃げる。行く当てもなく体を売っていたという彼女はロッキーと名乗り、二人は果てのない逃避行に出る。
感想・その他
主演のベン・フォスターは、ネット上では「実力派俳優」という文字が躍ってます。彼の出演作を調べましたが、観たことのある映画は『ローン・サバイバー』と『メカニック』(リメイク版)、そして『疑惑のチャンピオン』です。『疑惑のチャンピオン』では、主人公であるランス・アームストロングを演じていましたが、今回のこの映画を観てもまったく同じ俳優とは気付きませんでした。
そして娼婦ロッキーを演じていたのがエル・ファニング。彼女が持っている明るい雰囲気がそうさせるのか、娼婦として生きているけれども希望は捨てていない、そんなロッキーを上手く演じていたように思います。2歳の時に映画『アイ・アム・サム』に出演、『となりのトトロ』の英語吹替えでメイ役もやっているようです。そして、彼女の4歳上の姉ダコタ・ファニングは、トム・クルーズの『宇宙戦争』で主人公の娘レイチェル役のあの女の子なんですよ。
因みに『メカニック』を「リメイク版」と書きましたが、元々は1972年のチャールズ・ブロンソン主演のアクション映画『メカニック』のリメイク作品なんですね。我々の年代では、チャールズ・ブロンソンは超有名な俳優さん。『荒野の七人』や『大脱走』では脇でしたが、それでも私の好きな役どころでした。主演では『狼の挽歌』や『バラキ』、三船敏郎と共演した『レッド・サン』など。ひょっとして観ているかもしれませんが、この『メカニック』にはまったく覚えがないんです。
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