私的評価
映画『アルキメデスの大戦』を観ました。
レンタルビデオでの鑑賞です。
映画の冒頭で描かれる戦艦大和の爆沈シーンは、かなりインパクトがありました。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズのVFX(「Visual Effects」の略で視覚効果という意味を持ち、実際に現実では目にすることのできない画面効果を実現させる)で定評のある、山崎貴監督作品だけのことはありました。
原作は読んでいませんが、ストーリーを楽しむ映画でした。
しかし、戦艦大和はホントに美しい。
★★★☆☆
作品概要
監督・脚本は山崎貴。
製作は佐藤善宏他。
原作は三田紀房の『アルキメデスの大戦』。
出演は菅田将暉、柄本佑、浜辺美波、舘ひろしほか。
2019年公開の日本の映画です。
戦艦大和の建造を描いた三田紀房による同名マンガを、菅田将暉が主演し、監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』の山崎貴。天才数学者・櫂直役に菅田将暉、舘ひろしが山本五十六役を演じます。
作品の紹介・あらすじ
あらすじ
1945年(昭和20年)4月7日、大日本帝国海軍の巨大戦艦大和は、アメリカ軍の魚雷と爆撃による猛攻を受け、沈没していった。遡る1933年(昭和8年)、海軍では新造艦をめぐる会議が行われており、永野修身中将と山本五十六少将は、来る航空戦に備え航空母艦の必要性を説く(航空主兵主義)。しかし、平山忠道技術中将が持ちだした巨大戦艦の模型に、大艦巨砲主義派の嶋田繁太郎少将は感嘆し、大角岑生大臣も魅了される。料亭で今後の方針を話し合う永野と山本は、平山案の建造予算が異様に低いことに着目し、それを証明しようとするが途方に暮れる。料亭では、豪遊する学生服姿の若者がおり、山本は彼に芸者を融通するよう説得に行く。その若者:櫂直の数学能力の高さに気付いた山本は、櫂に証明を行わせようとする。櫂は造船業で栄える尾崎財閥家に仕える書生で、「西の湯川、東の櫂」と天才の誉れ高い青年だった。しかし、嶋田と尾崎留吉の眼前で大艦巨砲主義を批判したことに加え、令嬢の鏡子と親密になったことを姦通と曲解され、東京帝国大学理学部数学科を放校になっていた。日本と海軍に幻滅する櫂は、頑なに断り、プリンストン大学へ留学しようとするが、出発の間際、日本が戦争で荒廃する様子を想像し、「国民に幻想を与える戦艦案を廃し、戦争を阻止する」という山本の説得に応じる。
感想・その他
事前の予備知識はまったく無く、どんな映画なんだろうと興味深々で観始めました。新戦艦建造計画で持ち上がった二つの案。それは、航空主兵主義派の空母機動部隊を守る高速戦艦建造と、大艦巨砲主義派の艦隊決戦用の超弩級戦艦建造計画でした。超弩級戦艦建造計画の予算の低さに疑問も持ち、天才数学者にそれを暴かせるというストーリー。冒頭の戦艦大和の爆沈シーンで掴みはオッケー、あとは大和建造という史実を変えずに大和誕生をどう描いたのか。事実は藪の中ですが、なぜ大和は建造されたのか、とても面白いストーリーでした。
それにしても映画で再現された戦艦大和は美しかったです。私は『宇宙戦艦ヤマト』を日曜の夜7時半から観て、その後8時から『日本沈没』を観ていた子供です。宇宙戦艦ヤマトも美しい船でいたが、実際の戦艦大和はもっと美しい船ですね。なんでしょうね、あの日本人を魅了する造形美は。もう戦艦でなく芸術品です。
最後に出演者について。テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『アリバイ崩し承ります』を観て、一気にファンになってしまった浜辺美波さん。彼女がこの映画に出演してました。まだ、ファン歴が浅いので最初は半信半疑でしたが、エンドロールで本人と確認。この子、とても良いですね。誰かに似ているんですが、それが誰かが分かりませんが、これから私が応援するまでもなく、人気実力派俳優になるんじゃないかと思ってます。
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