私的評価
NHK夜ドラ『つまらない住宅地のすべての家』を観ました。
NHK総合テレビでの視聴です。
NHKの朝ドラに対して夜ドラ、同じ15分番組です。
妻が家出した主人公、少女誘拐犯を企てようとしている男、自分の子供を軟禁しようとしている夫婦、そして育児放棄気味のシングルマザー、一見普通に見える家庭のようでも問題を抱えながら生活している「つまらない住宅地」の面々。そんな家族たちが、とある囚人が女子刑務所から脱走したことにより、交流を深めそれぞれの家族が繋がっていきます。
はじめは「こんな自治会長が居たら嫌だな」と思いながら観てましたが、やはり最後までその気持ちは変わりませんでした。
★★★☆☆
作品概要
原作は津村記久子の「つまらない住宅地のすべての家」。
脚本は池田奈津子。
プロデューサーは高橋香奈実。
制作統括は志村彰(The icon)、落合将(NHKエンタープライズ)、菓子浩(NHK)。
主演は井ノ原快彦、その他出演者には岸蒼太、夏川結衣、中田喜子、尾美としのり、京野ことみ、浜野謙太、吉行和子、須藤理彩ほか。
2022年10月10日から11月16日まで、NHK総合の「夜ドラ」枠にて、月曜から木曜にまで全24話が放送されました。住宅地で暮らす家族や人間が抱える問題や悩みなど、それぞれの生活を描くドラマです。
作品の紹介・あらすじ
番組紹介・あらすじ
第一話
埼玉県にあるどこにでもありそうな住宅地。そこに様々な事情を抱えた人たちが住んでいた。ある日、女子刑務所から一人の女囚が逃げ出し、住宅地に向かっていることがわかる。自治会長の丸川明(井ノ原快彦)はいままでかかわりのなかった住宅地の人々に交代で「見張り」をしよう、と提案する。第二話
明がいいだした近所迷惑な見張りプロジェクトは近所の住人にさまざまな反応を呼び起こす。それぞれの家にそれぞれの事情があり皆意外な姿に気づいていく。そして当の明も実は妻が家出中という問題を抱えていて、気をまぎらわせるために無駄なやる気を出していた。そんな父の姿に息子の亮太はあきれ気味。第三話
明とともに見張りをしたのは松山(尾美としのり)と真下。松山はどうやら年甲斐もなく恋をしているらしい。その相手とは近所の一人暮らしの女性正美(夏川結衣)だった。明たちが頓珍漢な見張り業務にいそしむ中、女囚日置昭子は刻々とこの住宅地に向けて足を進めていた。第四話
正美が家にひきいれた男は弟だった。そのことを知り松山はほっとする。一方見張りに来た同じ住宅地の三橋も何やら中学生の息子について問題を抱えているようだった。そして見張りに興味を示さない長谷川家では・・逃亡犯のニュースをじっと見る厳格な祖母・長谷川小夜(吉行和子)の姿があった・・第五話
自治会長明がはじめた日置昭子への見張りはつまらない住宅地に小さなさざ波をひきおこす。ひきこもりの息子に気を遣う三橋家、オタクの大柳、見張りを通していままでになかったコミュニケーションが各家に生まれ、とまどいが生じる。第六話
家出した妻苑子に未練たらたらの明はある日、彼女の職場をたずねてしまう。だが、結局何もできずにその場を去る。一方「見張り参加拒否」を方針として打ち出す祖母・長谷川小夜は頑(かたく)なに長谷川家を支配していた。孫娘の千里はそれを不満に思う。第七話
正美に気がある警備員の松山は彼女を居酒屋デートに誘う。そのころ、逃亡犯日置昭子は刻々とつまらない住宅地に迫っていた。えつ子の家で行われる見張りの会には各家で問題を抱える子供たちも集まりだし、住宅地のたまり場へと変化していく。第八話
亮太が友達と日置昭子の父親の見舞いに行くと聞いた明は全力でとめようとする。一方逃亡する昭子はホームレスの藤田に別れを告げ、住宅地に向かう。三橋家では、ひきこもりの息子に悩む母博子がスーパーの同僚である正美に事情をうちあけかけてしまう。第九話
亮太からの情報で逃亡犯日置アキ子の父親がこの町の病院に入院していることを知った明たちは騒ぎ始める。松山はそんなことはそっちのけで正美に夢中。そんな折、明は妻の苑子に会い、よりを戻そうとするが、苑子はそっけなく、落ち込むのだった。第十話
日置昭子は刻々と住宅地に迫っていた。そんなとき、明はひょんなことから長谷川小夜の長谷川建設が、かつて手荒いやり方で同業者を倒産させたという噂をきく。そして日置昭子の実家は「日置工務店」。明は両者にある因縁を感じる。第十一話
日置昭子の同級生で同じ町内の真下耕一から明と松山は昭子について事情を聞く。やはり日置の実家の工務店から仕事を奪い倒産させて一家離散に追い込んだのは長谷川家だった。ジャーナリスト志望の居酒屋店員由歌は、あろうことか長谷川家に話を聞きに行く、と言い出す。第十二話
松山がとてつもなく遅い歩みで正美を口説いていたころ、由歌は長谷川家を突撃、小夜と対面を果たす。明は自治会長として長谷川家を調べたいが、尻込みしていた。そんなとき、突然明は小夜から長谷川家に呼び出されてしまう。第十三話
明と長谷川小夜はついに対面する。が、小夜は日置昭子は自分たちのことを逆恨みしているだけだと反論する。そんな折、松山の秋田の父が倒れたとの知らせが入り、松山は急遽帰郷することに。正美はさみしさを感じながら、マンションへの引っ越しの準備を続ける。第十四話
日置昭子は長野でなく、すでに住宅地付近に迫っていた!ひきこもりの息子を抱える三橋家に潜入、痕跡を残してしまう。一方住宅地のご近所同士は徐々に距離を縮め始めていた。そんなとき、気のいい松山が秋田から帰京し、正美はほっとしてしまい、この住宅地から出ていくことを考え直し始める。第十五話
日置昭子の友人耕一は住宅街で偶然昭子に会ってしまうが昭子はその場を去る。オタクの大柳は近所の女児に良からぬことを考えていたが、笠原えつ子が心をときほぐしていく。そんな折、矢島家からなくなった白衣は日置昭子が盗んだのではないか、という話に住宅街がなる。第十六話
日置昭子はついに父・優のいる病院にたどり着く。盗んだ白衣は病院潜入のためのものであった。と、そこで昭子は居酒屋の女子大生・由歌と出会い、話をすることになる。住宅地では昭子の同級生真下が昭子が向かったのは父のいる病院ではないかと考え、自らそこへいくことを決意する。第十七話
日置昭子は盗んだ沙織の白衣を着てついに病院に潜入。父優と対面を果たす。由歌はその昭子のあとを追い、公園で昭子から過去の長谷川建設一族との因縁を聞き出すに至る。一方白衣を盗まれた矢島家では常にいらいらする母沙織の心を山崎正美がときほぐしはじめていた。第十八話
昭子のインタビュー後、由歌は携帯の入ったかばんを盗まれる。昭子はその携帯に偶然かかってきた電話をとると、親戚の恵一が出る。恵一は明朝昭子と会うことを約束する。一方明の息子亮太は日置昭子をきっかけに明と大喧嘩。母苑子が出て行った原因も明にあると亮太はなじる。第十九話
明と喧嘩し、プチ家出した亮太は日置昭子の親戚である同級生の恵一と、明朝昭子と会ったときに渡すものをリュックにつめていた。明は亮太と喧嘩したことを悩み。松山に打ち明ける。そのころ、長谷川家では小夜の厳格なやり方に孫の千里が反抗し始めていた。第二十話
つまらない住宅地でいつもと違う夜が明ける。亮太と恵一は昭子に会うため、早朝神社へ向かう。亮太の行先に気づいた明も、松山・正美・えつ子たちとともに神社へ向かう。そして因縁ある長谷川小夜も…つまらない住宅地のすべての家の人々にクライマックスが訪れる。第二十一話
亮太と恵一が呼び出した神社の裏手で、ついに日置昭子は住宅地のすべての人々と会う。逃亡の理由を皆に語る日置。そこには長谷川建設をめぐる、長谷川小夜との因縁があった。と、そこに現れる長谷川小夜。ついに日置昭子の逃亡のすべての謎が明かされる。第二十二話
日置昭子はついに警察に自首をする。一方三橋家のひきこもりの息子・博喜が失踪したとの知らせが明のもとに。明が探すと博喜は動物園にいた。三橋夫妻は安どする。一方明は、昭子から託された峠坂の手紙をどうするか迷っていた。第二十三話
日置昭子の逃亡事件から端を発した見張りの会は、つまらない住宅地の人々に大きな変化を及ぼした。三橋家の家族の絆は深まり、オタクの大柳は真人間に。正美と松山の距離も縮まり、そして明と妻苑子の関係にも変化が訪れる。第二十四話
明は峠坂の手紙をもって、千葉へ向かう。その手紙は峠坂の実の娘へあてたものだった。明は無事手紙を娘の美鈴に渡す。昭子は真下と刑務所で面会、心を通わせる。日置の逃亡から始まった住宅地の騒動はここに大団円を迎える。
感想・その他
ちょっとショックだったのが夏川結衣さんと吉行和子さんでした。昔のイメージ(上記画像)が記憶に残っていたのでショックを受けましたが、現在(2022年11月)、夏川さんは54歳で吉行さんは87歳、そんな年齢を考えると致し方ないとも言えます。
夏川さんは2018年の映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』に出演されていましたが、その時には「お太りなったなぁ」とは感じましたが、そこまでの違和感は無かったのです。しかし、今回のこのドラマでの夏川さんは、顔がパンパンで「あれっ…」って感じでした。Wikiによると「横綱級の酒豪」とのことだそうで、年齢と相まって…だと良いのですが、なにか病気でないことを祈ります。
吉行さんも同じ映画に出演されていましたが、この映画からたった4年しか経っていませんが、すごい変わりようでした。顔が突っ張っていて、ちょっと怖さも感じました。多分カツラだと思うのですが、その髪型がとても怪しい雰囲気を醸し出していました。その怪しい雰囲気が演出のためだと思いたいです。独特なしゃべり方と声で、当時から好きな女優さんでした。
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