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土橋章宏著『スマイリング! 岩熊自転車関口俊太』を読んだ感想

土橋章宏/著『スマイリング! 岩熊自転車関口俊太』を、図書館で借りて読みました。
なにかの記事で興味をそそられ図書館で予約。
これがなかなか面白く、読みやすいためか、あっという間に読み終えてしまいました。

函館市内の中学校に通う関口俊太は、ロードバイクにあこがれていた。だが、父は失踪。母は水商売で、お金も愛情にも恵まれず、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった……。そんな俊太を回りは憐れみ、あるいはからかう。だが、ある日、岩熊自転車という自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに! 『超高速!参勤交代』の著者による助け合うことの大切さと、最後まで諦めないことの意味を教えてくれる成長物語。
中央公論新社(スマイリング!岩熊自転車 関口俊太)

この本は、中学生や高校生が読む本だと思いますが、50過ぎのオヤジが読んでも涙します。
泣かせるのが主人公の設定。
失踪した父親はもちろん、母親からも冷たくされ、私なら相当グレていたでしょう。
しかし、主人公は良い子なんです。
そんな主人公に感情移入するのは、あたりまえのこと。
ですから泣けてしまうんです。
また、自転車屋のおっちゃんもいろいろと悩みを抱えています。
悩みを抱えた二人が自転車レースを経て、「自分」や「本当に気持ち」を取り戻し再生する。
読み終えたあと、晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。

自転車ロードレースを題材にしています。
「そんなに上手くいくかよ」とか、なんで中学生がそんな高価な自転車を買ってもらうのかとか、そんなことを思われるでしょう。
とくに自転車に詳しいお方には、突っ込みどころ満載だと思います。
しかし、この本ではそんな細かいところは置いておきましょう。
家族に恵まれず孤独と貧しさに苦しむ少年の主人公が、自転車屋のおっちゃんと親しくなり、そこから前向きに生きてゆく。
あくまでも自転車やロードレースは物語の道具、さわやかな青春物語です。

★★★★☆

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