近藤史恵著『スティグマータ』を読んだ感想

私的評価

近藤史恵著『スティグマータ』を、図書館で借りて読みました。

『サクリファイス』シリーズの第三弾となります。でも、『サクリファイス』や『エデン』の内容は忘れてしまっています。『サクリファイス』の方はなんとなく覚えてはいますが、『エデン』の方はまったく覚えがありません。しかし、この『スティグマータ』単独の小説であっても、十分楽しめました。

★★★★☆

『スティグマータ』とは

黒い噂が絶えない、堕ちたカリスマの復活。選手やファンに動揺が広がる中、今年も世界最高の舞台(ツール・ド・フランス)が幕を開ける。かつての英雄の真の目的、選手をつけ狙う影、不穏なレースの行方――。それでもぼくの手は、ハンドルを離さない。チカと伊庭がツールを走る! 新たな興奮と感動を呼び起こす、「サクリファイス」シリーズ最新長編。

著者紹介
近藤史恵[コンドウ・フミエ]
1969(昭和44)年大阪府生れ。1993(平成5)年『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。2008年『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞。ほかに『ときどき旅に出るカフェ』『インフルエンス』『震える教室』『わたしの本の空白は』、「ビストロ・パ・マル」シリーズ、「清掃人探偵・キリコ」シリーズ、「猿若町捕物帳」シリーズなど、著書多数。

新潮社

感想・その他

近藤史恵さんの小説は、とてもすんなりと物語の中に入っていけるんですね。文書的にとても読み易いんです。ドーピングにより名声が地に墜ちたカリスマ選手(メネンコ)が、どうしてツールに戻って来たのか? その謎が解き明かされていきます。そんなワクワク・ドキドキで、あっという間に読み終えてしまいます。時間が十分にあるのなら、一気読みしてしまいたくなると思います。

近藤史恵さん自身はロードバイクに乗られないとのことですが、ロードレースについてはよく調べられています。『サクリファイス』、『サクリファイス』の番外編『サヴァイブ』、『エデン』、そしてこの『スティグマータ』という順番で読むと、感慨もひとしおです。そしてロードレースファンになり、「ツール・ド・フランス」のDVDを買うことになるかも知れません。


スティグマータ (新潮文庫)

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