外間守善著『私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言』を読んだ感想

『私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言』
メル・ギブソンがメガホンを握った映画『ハクソー・リッジ』を観て、この本に行き着き読んでみた。
著者は、この戦闘に、志村大隊の二等兵として戦闘に参加し、800人中29人という奇跡的な生還を果たした沖縄学の第一人者の外間守善さんです。

沖縄学の第一人者による壮絶な戦争体験記。外間青年の目を通した語り口ながら、一個人の体験に留まらず、戦後明らかにされてきた多くの資料を織り交ぜ構成。巻末には著者同様、沖縄初年兵だった人々の体験記も収録。
Google Books

米軍側に「ありったけの地獄をひとつにまとめた」と言わしめた前田高地の激戦。
淡々とつづられているが、実際は壮絶な戦場での出来事。
艦砲射撃の砲弾に当たって早く楽になりたい、そんな気持ちが湧いてくるほどの体験。
自分、子供、孫たちには体験して欲しくない、できれば全世界のすべての人たちにも。

この本の後半部分は、著者以外の証言(米軍側も)が書かれています。
こちらの方もなかなか読み応えがあります。

最後に。
この書だけでは、なかなか現場の状況は理解できません。
映画がどこまで史実に忠実であったのかは分かりませんが、映画を観てからの方がより一層イメージできると思いました。

★★★☆☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました