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磯田道史著『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』を読んだ感想

エッセイ

『日本史の内幕』とは

磯田道史著、2017年に中公新書より刊行。
過去に新聞や雑誌に連載、掲載した64話ほどを収録してあります。

西郷隆盛の性格は、書状からみえる。豊臣秀頼の父親は本当に秀吉なのか。著者が原本を発見した龍馬の手紙の中身とは。司馬遼太郎と伝説の儒学者には奇縁があった――日本史にはたくさんの謎が潜んでいる。著者は全国各地で古文書を発見・解読し、真相へと分け入ってゆく。歴史の「本当の姿」は、古文書の中からしかみえてこない。小説や教科書ではわからない、日本史の面白さ、魅力がここにある!
中央公論新社

第1章
「古文書発掘、遺跡も発掘」,「羽生君、殿を演じる」,「昭和天皇を育てた男」など
第2章
「家康の出世街道」,「三方ヶ原の戦いの真相」,「真田の首に語りかけた言葉」など
第3章
「戦国女性の素顔」,「直虎を名乗った者は」,「秀吉は秀頼の実父か」など
第4章
「この国を支える文化の話」,「江戸期の婚礼マニュアル」,「我々は本が作った国に生きている」など
第5章
「幕末維新の裏側」.「民あっての国、山田方谷の改革」,「会津で戦死、若き親戚を弔う」など
第6章
「ルーツをたどる」,「隠された宇喜多姓」,「中根東里と司馬遼太郎」など
第7章
「災害から立ち上がる日本人」,「江戸の隕石いずこに」,「山頂で富士山卵」など

感想

歴史学者である磯田先生が古文書を丹念に読み解いて、日本史の内幕に隠された真実を解き明かす、という内容です。
どれもこれももっと深く知りた、そんなふうに思わせてくれます。

とくに興味深かったのは、江戸時代中期、五代将軍綱吉の頃の日本と世界の人口比率です。
日本の人口は約3千万人で、世界の人口は約6億人とのこと。
計算すると、20人に1人は日本人だったのです。今現在なら、60人に1人が日本人でしょうか。
これって、なんだかすごくないですか?

また、偉い外国の学者さんが試算した幕末頃のGDPのこと。
アメリカを1とした場合、イギリスは2.8倍、日本はなんと1.8倍。
ペリーなんか怖くなかった!
そのようなことが書かれてありましたが、実際戦争しても最初は負けても数年すれば勝てていたかも。戦争はGDPで勝ち負けが決まるようです。

しかし、同じ日本語の文書ながら、どうして我々一般の現代日本人は古文書を読めないんでしょうか。

私的評価

著者の磯田先生はTVでおなじみですが、NHKのBSプレミアムで放送されている「英雄たちの選択」は毎週欠かさず観ています。コメンテイターの話や、うんちくを熱く語るあの磯田先生の熱弁は聞いていてとても楽しく、そして勉強にもなります。
この番組は、とくに司会のアナウンサーが杉浦友紀さんに代わってからは、目の保養にもなってます(分かる人には分かります)。

本の方は内容が多岐にわたっており、一つづつの内容がどれも興味深く楽しく読むことができ、「歴史は面白い!」と改めてそんなことを思わせてくれる本です。

★★★★☆

コメント

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