購入動機
街乗り用に欲しくなったミニベロ。それからはヤフオクやメルカリで、ミニベロの中古フレームを探す毎日となりました。できれば名の通ったメーカーのフレームで、ダイヤモンドフレーム形状、そんな中で程度の良い物。ヤフオクでは幾度となく入札しましたが、競い負けの連続でした。そんな状況に打ちひしがれていた時、ヤフオクに出品されてきたのがGIOS PULMINO(ジオス プルミーノ)のベージュ色でした。
ママチャリのようなスタッガードフレームでしたが、入札してみると案外安く落札できました。しかし、GIOSではPULMINOのことをミニベロとは呼ばないみたいで、シティークロスなる名称で呼んでます。
さあ、このフレームを使い、どんなカスタムバイクができるのでしょうか!
GIOS PULMINO(ジオス プルミーノ)の中古フレームを買ってみた(パーツ集め編)
GIOS PULMINO(ジオス プルミーノ)の中古フレームを買ってみた(ホイール組み編)
禁断の全塗装作業へ
Vブレーキ台座切断面の塗装を考えているうちに、全塗装の考えが頭に浮かび、その思いがだんだんと強くなっていきました。初めての作業ということで迷いながらも全塗装を決断しました。まずは既存の塗料剥がしです。
購入したのは、ネットでの評判がよかったDAYTONA(デイトナ)の「二輪塗装はがし剤」です。全塗装に突入すべく、まずはパーツをすべて取っ払いました。
ヘッドパーツの上下ワンを取り外し、ヘッドパーツ自体も新調しようと思います。ヘッドチューブに取り付けてある金属のヘッドバッジも取り外します。
私のPULMINOフレームでは、なんら問題なく塗装を剥がすことができました。それも、面白いくらいに。
しかし塗料は完全には剥がれなく、やはり少し残ってしまうんです。それをシコシコ取り除くのには、時間と根気が必要です。
下地処理
下地塗装する前にフレームの塗装面を水研ぎして、細かいやキズや剥がれ残った塗装などを取り除きます。この作業如何で、その後の本塗装のできばえが変わってきます。ただ、この水研ぎが面倒で、実際のところかなりいい加減な作業となってしまいました。それでもフォークとフレームで4時間ばかり時間を掛けました。その後にパーツクリーナーを吹き脱脂して、下地作り完了です。
さて、下地処理本番のプラサフ塗りです。プラサフとは、プライマーとサフェーサーの両方の働きがあるもで、錆止め機能や、塗料を付きやすくしてくれる機能があります。今回はソフト99 ボディペンのプラサフを使用しました。2本購入しましたが、フォークとフレームを塗り、結局1本で事足りました。
下地塗りということで、失敗を気にせず噴きました。垂れもなく、初めてにしては、まあまあ上手く塗装できたと思います。
本塗装
一週間乾かした後、本塗装を実施しました。最後の方は注意力も散漫で、もう投げやり状態でした。
風がありゴミの付着も認められ、そして、艶も全然ありません。極細目のコンパウンドで磨きが必要かもしれません。本塗では、フォークとフレームで、300MLのスプレー2本使用しました。使用したのは、アサヒペンの2液ウレタンスプレーのベージュ色。1回目塗装、2回目塗装でそれぞれ1本づつ。3時間くらいで乾くそうですが、1週間はこのようにして乾燥させます。
塗装作業時の注意点
乾燥後、塗装面を触ってみると艶々部分とザラザラ部分がありました。フォークはそうでもないんですが、フレームは全体がザラザラしています。このザラザラになる原因を調べてみました。
塗料に含まれる溶剤(シンナー)が外気温により塗装面に付く前に乾燥してしまい、塗料がツブになってしまうことが原因です。そして、そのまま乾燥すればザラザラになるということです。確かに、垂れが怖くてスプレー缶と塗装面をちょっと離した状態でスプレーしていました。やってはいけないことをやっていた訳です。
・髪の毛がゴワゴワになる → 頭には捨ててもいいタオルを被せること
・かなり手が汚れます → 軍手は必ずすること
・かなりの刺激臭 → 必ずマスクをして作業すること
・メガネが大変なことになります → 保護メガネをすること
・作業場所 → 締め切りが可能で汚れが気にならない小屋があれば最高です
クリア塗装
ウレタン塗装ではクリアを噴く必要はないとのことですが、ザラザラが気になりクリア塗装を行うことにしました。
しかし、クリア塗料購入後に「2液ウレタンスプレーを塗装後、乾燥させてから再度2液ウレタンスプレーを噴くとチヂミが発生す場合がある」という、なともショッキングな文書を見つけました。「チヂミ」とは、塗膜の乾燥、硬化時において発生するちりめん状の皺のこと。これでは2液ウレタンスプレーのクリアを噴くことができないのか。「発生する場合がある」とのことなので、発生しない場合もある。
クリア塗装を決行しました。
休日の会社隣にある物置で、最終仕上げのウレタンクリア塗装を行いました。ここは一応壁に囲まれているので、作業にはもってこいの場所です。初めからここで作業すれば、気兼ねなく塗料を噴くことができました。今回は、近めで素早く移動させながら噴き、ザラザラにならないように気を付けました。1本分噴いて終了。
その日は、そのままにして帰宅しました。次の日、ご対面したのがコレです。
完成したGIOS PULMINO
もう一度パーツを取り付け、サイコンにボトルホルダー、SPDペダルを付けて完了。
最後に、気になっていたプルミーノの重さを量ってみました。体重計なので、大体の重さです。販売されている泥除け付きの完成車が12Kg、果たして…。
サドルバック(チューブ入り)も付いて、10.2Kg。実際は10Kgほどでしょうか。
費用
フレーム:7250円(GIOS PULMINO)
クランク:2900円(ULTEGRA FC-6500)
チェーンリング :980円(ULTEGRA 9S 52T-39T チェーンリング取付ボルト付き)
リアディレーラー:500円(ULTEGRA RD-6500)
フロントディレーラー:1800円(ULTEGRA FD-6600)
Wレバー台座:2000円(ユーレー)
BBカートリッジ:1500円(105 BB-5500 クランク取付ボルト付き)
シートクランプ:518円(GIOS 29.8mm)
ステム:手持ち(ENE CICLO)
ハンドル:手持ち(日東)
前後ハブ:手持ち(不明)
サドル:手持ち(SERFAS STINGER RACE RS)
ブラケット:手持ち(DIXNA ジェイリーチ)
カセット:手持ち(カンパ10S 11-25)
ブレーキ:6500円(TEKTRO LONG ARMS CALIPER BRAKE R559)
リム:2本で7000円(AREXRIMS DA22(451))
スポーク:4500円(HOSHI SPOKES)
シートポスト:2500円(?)
タイヤ:2本4730円(KENDA KRITERIUM セミスリックタイヤ 451)
チューブ:3個2100円(Panaracer)
ペダル:手持ち(crankbrothers)
ケーブル類:1000円
塗料等一式:7500円
ハッキリ言って新車が買えましたが、中古パーツとは言えグレードアップしています。どうなんでしょうね、自己満足の世界です。
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