
ステアリング交換後に発生した警告灯表示(ESPエラー)。調べてみるとステアリングの交換後に発生している方が多数いるようです。
ESPとは「エレクトロニック・スタビリティ・プログラム」の略で、状況に応じて必要な車輪に自動的にブレーキをかけたり、エンジンの出力をコントロールしてクルマの安定性を確保してくれます。いわゆる運転サポートシステムのことです。
ではステアリング交換でなぜESPエラーとなるのか。それはステアリング交換により、舵角センサーがエラーを感知しているからのようです。舵角センサーはステアリングの角度を計測し、ステアリングが何度回転しているのかを認識します。 舵角情報を用いることで、ESPによるクルマの制御を行います。
その舵角センサーはスパイラルケーブル(コンタクトコイル)という装置が担います。スパイラルケーブルはエアバックの配線の一部ですが、ハンドルとエアバックは一体化しているのでハンドルと一緒にスパイラルケーブルも回転します。ステアリングの交換時にそのスパイラルケーブルを回転させてハンドルを取り付けると、ケーブルが切れたり切れなくてもESPエラーとなります。

私の場合は、スパイラルケーブルを回転させないように注意しましたが、ESPエラーが発生しました。ウィンカーの戻りも正常です。原因が分かりません。諦めてスズキディーラーのお世話になろうかとも考えましたが、試しにDA17V対応のステアリングボス(OU-248)を試すことにしました。ボス代をケチってネットに転がっていた情報を信じて、エアバック対応でないボス(OU-232)を買って取り付けていたからです。

OU-232(非対応品)とOU-248(対応品)を比べてみて、なんとなくエラーの原因が分かりました。対応品にある突起(赤丸部分)でスパイラルケーブルも一緒に回転させているのではないでしょうか(もちろん純正のステアリングにも突起はありました)。非対応品には突起がなくスパイラルケーブルがハンドルと上手く一緒に回らなく、それでエラーを感知している…。そんな見立てです。

ボス付属のエアバックキャンセラー。自作のものよりスマートです。

今回はアジャスタースペーサー(1㎝)無しで取り付けました。

5Kmほど走りましたが、2Kmほど走った時点でエラー表示は消えてその後は消えたままです。
治ったのかどうか分かりませんが(私的には治ったと考えます)、もうしばらく様子見します。
最初から対応品のステアリングボスを購入しておけばよかったです。結局は「安物買いの銭失い」でした。ただ、まだ油断はできませんが…。
追記(2023年7月30日)
50Kmほど走行しましたが、あれからESPの警告灯は表示されることはありませんでした。
リンク
0 件のコメント:
コメントを投稿